日程調整メールについて

日程調整は「空いている時間を確認して合意する」だけのはずなのに、実際は往復が増えやすく、気疲れも起きがちです。 原因の多くは、相手が判断しやすい情報が揃っていないこと、返信の見通しが伝わっていないこと、連絡手段が相手に合っていないことにあります。

この記事では、メール・SMS・LINEの特徴、相手別の注意点、返信スピードと中間返信、具体的な文章例、リンクを入れるときの正しい書き方の重要ポイントを解説します。

日程調整は誰に対してするのか?相手で設計する

日程調整の文章は「丁寧なら正解」ではありません。相手の立場と状況で、適切な情報量、トーン、連絡手段が変わります。 まずは相手の種類ごとに、どこでつまずきやすいかを整理します。

外注(業務委託・制作会社・士業・パートナー)

外注相手は社内よりもタイムラグが出やすく、認識ズレも起きやすいです。だからこそ「何のための打ち合わせか」「所要時間」「候補の条件」を最初から揃えると往復が減ります。 また、相手は複数案件を並行していることも多いため、候補日時は「日付だけ」ではなく「時間帯まで」提示した方が決まりやすいです。

求職者(採用面接・カジュアル面談)

求職者は複数社の選考を同時進行していることが多く、返信が遅いだけで不安になりやすいです。ここは文章の上手さより、返信の速さと見通しが重要です。 すぐ確定できない場合は、必ず中間返信で「いつ頃確定するか」を伝えると安心されます。

お客様(新規・既存)

新規顧客へのアポイント調整は、信頼形成の第一歩です。まだ関係性ができていないため、 連絡手段は原則メールを選び、目的・所要時間・実施方法・候補日時を明確に記載します。 曖昧な表現は避け、「何のための時間か」「どのくらいかかるか」を具体的に書くことで安心感が生まれます。

例(新規顧客へのアポ依頼メール):
件名:お打ち合わせ日程のご相談(○○のご提案について)

○○株式会社 ○○様
はじめまして。○○株式会社の○○と申します。
先日はお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。
○○の件につきまして、詳細をご説明するお時間を頂戴できればと思い、ご連絡いたしました。

下記日程でご都合はいかがでしょうか。
・○月○日(○)14:00〜14:30
・○月○日(○)16:00〜16:30
・○月○日(○)17:30〜18:00

所要時間は30分程度、オンライン(Zoom)での実施を予定しております。
上記以外の日程をご希望の場合も、いくつか候補をお知らせいただけましたら幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。

既存顧客へのアポイント調整は、関係性がある分だけ形式をやや簡潔にできます。 ただし、日時・所要時間・方法といった要点は必ず明記し、後から見返しても分かる形にしておくことが大切です。 相手との関係によってはSMSやLINEでの連絡も可能ですが、内容は整理して送ります。

例(既存顧客へのアポ依頼メール):
件名:○月のお打ち合わせ日程のご相談

○○様
いつもお世話になっております。○○です。
次回のお打ち合わせにつきまして、以下の日程でご都合はいかがでしょうか。

・○月○日(○)10:00〜10:30
・○月○日(○)15:00〜15:30
・○月○日(○)18:00〜18:30

所要時間は30分、オンラインにて実施予定です。
ご都合の良い日時をご返信いただけますと幸いです。
引き続きよろしくお願いいたします。

相手が個人か法人か

法人相手の日程調整は、「その人個人」ではなく「組織」に対して行う意識が必要です。 担当者の背後には上司や関係部署が存在し、日程確定には社内確認が入ることも少なくありません。 そのため、文章は感覚的ではなく、共有前提で整理されていることが重要です。

法人相手で意識すべき主なポイントは以下です。
・営業日を考慮する(相手企業の休業日、土日祝、繁忙期)
・深夜や早朝の送信は避ける(必要なら予約送信を活用する)
・候補日時は時間帯まで明確に記載する
・所要時間、実施方法、目的を簡潔に整理する
・社内共有される前提で読みやすく構成する

特に注意したいのが送信タイミングです。 土日や深夜に送ると「配慮がない」と受け取られる可能性があります。 緊急でない場合は、平日の始業時間帯(例:9時〜10時頃)に予約送信するのが無難です。 最近はメールの予約配信機能が一般的になっているため、相手の営業日・営業時間を意識した送信が信頼につながります。

また、法人宛のメールではCCの扱いも重要です。 誰をCCに入れるのかは、組織構造や役職序列を理解したうえで判断する必要があります。 担当者のみでよいのか、上長を含めるべきか、プロジェクト関係者全員を入れるべきか。 不必要に多く入れると圧力になり、少なすぎると情報共有不足になります。 企業の規模や意思決定フローを確認し、適切な範囲で共有する配慮が求められます。

一方、個人相手の日程調整は、組織よりも「本人の感覚」が優先されます。 スピードや分かりやすさが重視され、連絡手段もメールに限らずLINEやSMSが有効な場合があります。 ただし、カジュアルになりすぎると信頼を損なうため、要点(候補日時・所要時間・方法)は必ず揃えて伝えることが大切です。

個人相手で注意したいのは、相手の生活リズムへの配慮です。 会社員なのか、フリーランスなのか、学生なのかによって、連絡しやすい時間帯は異なります。 深夜帯の連絡は避ける、返信を急かしすぎない、既読が付いてもすぐに再送しないなど、 相手の状況を想像したコミュニケーションが印象を左右します。

まとめると、法人相手は「組織前提・共有前提・営業日配慮」、個人相手は「本人前提・生活リズム配慮・分かりやすさ重視」が基本です。 相手が誰なのかを理解してから文章を設計することで、日程調整は格段にスムーズになります。

年代・女性/男性

年代は連絡手段の慣れに影響します。若年層はLINEが自然な場合が多く、40代以上はメールが安心という傾向があります。役職者は長文が苦手なことも多いので、要点→候補→条件の順で短くまとめると読みやすいです。 性別(女性/男性)で文章を変える必要は基本ありません。相手に関係なく、読みやすく、判断しやすく、返信しやすい文章が最も強いです。

メール・SMS・LINEの特徴と使い分け:何を優先するかで選ぶ

同じ日程調整でも、媒体選びで決まりやすさが変わります。大事なのは「自分が送りやすい」ではなく「相手が判断しやすい」ことです。

メールの特徴

メールはビジネスの標準で、情報量を載せられ、履歴が残り、社内共有もしやすいです。新規顧客、法人、正式な依頼、条件が多い調整に向きます。 一方で受信箱に埋もれることがあるため、件名は具体的にし、本文は短く要点を揃えると返信が早くなります。

SMSの特徴

SMSは通知されやすく、開封されやすい傾向があります。緊急性がある確認、リマインド、リンク送付(予約ページなど)に向きます。 ただし長文には向かないので、用件と条件を最小限に絞るのが前提です。相手が企業の代表番号を使うケースなど、SMSが届かない運用もあり得る点には注意します。

LINEの特徴

LINEは即時性が高く、既読が付くため状況が掴みやすいのが利点です。個人相手、既存顧客、若年層とのやり取りに向くことが多いです。 ただしビジネスの新規相手や法人相手は、LINEが不適切な場合もあります。相手がLINEを希望しているか、業界慣習として許容されるかで判断します。

迷ったときの判断

新規法人はメール。既存の個人ならLINEも可。緊急の確認やリマインド、リンク送付はSMSが便利。 どの媒体でも、候補日時、所要時間、実施方法(オンライン/対面)、返信のお願いを揃えるほど往復が減ります。

日程調整の基本テンプレと文章例

ここでは「このまま貼って使える」文章例を、状況別にまとめます。長く見えても、相手が判断しやすい要素(候補・条件・返信依頼)が揃っているほど、結果的に早く決まります。

基本テンプレ(候補提示型・メール)

件名:日程のご相談(○○の件)

○○株式会社 ○○様
いつもお世話になっております。○○の○○です。
○○の件でお打ち合わせのお時間を頂戴できればと思い、ご連絡いたしました。
下記候補でご都合はいかがでしょうか。

・○月○日(○)○:○○〜○:○○
・○月○日(○)○:○○〜○:○○
・○月○日(○)○:○○〜○:○○

所要時間:○分
実施方法:オンライン(Zoom)/対面(場所:○○)
ご都合の良い候補をお知らせください。
どうぞよろしくお願いいたします。

曜日で都合がよい曜日を指定する場合(例文)

例:
「平日ですと、火曜・木曜が比較的調整しやすい状況です。上記曜日の中でご都合の良いお時間帯がございましたらお知らせください。」

もう少し具体化する例:
「火曜は13時以降、木曜は午前中が調整しやすいです。可能でしたら上記の範囲で候補をいただけますでしょうか。」

比較的余裕がある時期や時間帯を示す場合(例文)

例:
「今月後半は比較的余裕がございます。午前中よりも午後の時間帯の方が調整しやすいです。」

さらに実務向けの例:
「直近1週間は立て込んでおりますが、来週水曜以降は比較的調整可能です。14時〜17時の間だと確保しやすいです。」

AM・PM・終日で指定する場合の書き方

日程を「時間まで細かく決めずに」提示したい場合は、AM・PM・終日といった幅を持たせた指定が有効です。 ただし、曖昧になりすぎると再確認の往復が増えるため、「AM=何時から何時までか」「PM=何時から何時までか」を 文中で補足しておくと親切です。

例(終日指定):
・○月○日(○)終日可能(9:00〜18:00の間で調整可能です)
・○月○日(○)終日(対面・オンラインいずれも対応可能です)

例(AM指定):
・○月○日(○)AM(9:00〜12:00の間で調整可能です)
・○月○日(○)午前中(10:00開始までであれば確保しやすい状況です)

例(PM指定):
・○月○日(○)PM(13:00〜17:00で対応可能です)
・○月○日(○)午後(15:00以降が比較的調整しやすいです)

さらに実務的な書き方として、以下のようにまとめて提示する方法もあります。

・○月○日(○)終日(9:00〜18:00)
・○月○日(○)AM(9:00〜12:00)
・○月○日(○)PM(13:00〜17:00)

上記の時間帯でご都合の良い開始時刻をお知らせください。

AM・PM指定は、相手側で社内確認が必要な場合や、厳密な時間がまだ読めない場合に有効です。 ただし「終日可能」とだけ書くと、相手が具体的な時間を再確認する必要が出るため、 可能な範囲で時間帯の目安を添えると調整がスムーズになります。

忙しくて断る場合(例文)

例:
「大変恐縮ですが、現在日程が立て込んでおり、今月中のご対応が難しい状況です。」

代替案を添える例:
「恐れ入りますが、今月中は調整が難しく、来月以降であればご相談可能です。もし差し支えなければ、来月の候補をいただけますでしょうか。」

きっぱり断る例(関係を悪くしない形):
「誠に恐縮ですが、現状の稼働状況から十分な品質での対応が難しいため、今回は見送らせてください。ご期待に沿えず申し訳ございません。」

返信はどれくらいのスピードが正解?中間返信の出し方と、確定が遅れるときの伝え方

日程調整で不満が出やすいのは、返信が遅いことより「沈黙」です。すぐ回答できないときほど、中間返信で安心させるとスムーズに進みます。

返信スピードの目安

目安として以下を基準にするとトラブルが減ります。
・法人/新規顧客:24時間以内を目標
・既存顧客:当日〜翌営業日
・求職者(面接調整):可能なら当日中
・外注/パートナー:遅くとも翌営業日

日程の回答がすぐ送れる場合:短くても即返信

すぐ候補を返せるなら、文章が短くても即返信が最も強いです。相手の次の行動(確定や再提案)が早まるからです。
例:
「ご連絡ありがとうございます。○月○日(○)14:00〜で問題ございません。所要時間○分、オンラインでお願いいたします。」

中間返信が必要なケース:まだ候補を出せないとき

たとえば社内の複数人確認が必要、会議室の確保待ち、上長決裁待ちなどで、すぐ確定できないことはあります。 その場合は、結論(確認中)と期限(いつまでに返すか)をセットで送ります。

例:
「日程について確認中です。本日中(○時まで)に改めてご連絡いたします。少々お時間をいただき恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。」

日程の確定が遅れる場合:大体いつ頃決まるかを明言する

確定が遅れるときに最もやってはいけないのは「確認します」のまま止めることです。 相手は待つしかなくなり、優先度を下げます。

例:
「社内調整に少々お時間をいただいております。○月○日(○)までには確定し、改めてご連絡いたします。」

さらに親切な例:
「最短で本日夕方、遅くとも明日午前中までには確定予定です。確定次第すぐにご連絡いたします。」

候補が全滅の逆提案・候補の一部変更・日程調整リンクの正しい入れ方

日程調整がこじれるのは「相手の候補が合わない」こと自体ではなく、「次の一手が分からない」状態になるからです。 ここでは実務で頻出の詰まりポイントを、例文付きでまとめます。

候補日時が指定されてきたが、それは全滅。逆提案する場合(例文)

ポイントは、断るだけで終わらせず、代替候補を同時に提示することです。

例:
「ご提示いただいた日程はいずれも都合がつかず申し訳ございません。恐れ入りますが、以下の日程ではいかがでしょうか。」
・○月○日(○)13:00〜13:30
・○月○日(○)16:00〜16:30
・○月○日(○)18:00〜18:30

「上記以外でも、来週は水曜午後・金曜午前であれば比較的調整可能です。ご希望があればお知らせください。」

候補日を提案していたが、そのうちの1つが別件でNGになった場合(例文)

こちら都合の変更は、早めに連絡し、代替案を添えるのが基本です。

例:
「先日ご案内した○月○日(○)15:00〜ですが、別件が入り調整が難しくなりました。恐れ入りますが、代替として以下はいかがでしょうか。」
・○月○日(○)15:30〜16:00
・○月○日(○)17:00〜17:30
・○月○日(○)10:00〜10:30

日程調整リンクを入れる場合:リンクだけにせず、本文にも日程や条件を書く

日程調整リンクは往復を減らせますが、リンクだけ送ると相手が迷います。 そのため、メール文(本文)に最低限の条件を書いてからリンクを置くのが正しい形です。

本文に入れると良い情報:
・所要時間(30分/60分)
・実施方法(オンライン/対面、オンラインならツール名)
・対応可能な曜日や時間帯(例:平日10:00〜18:00)
・選択期限(例:○日までに選択)
・補足(準備物、同席者、場所URLなど)

リンク送付のメール例文

下記リンクよりご都合の良い日時をご選択ください。
所要時間は30分、オンライン(Zoom)で実施いたします。
平日10:00〜18:00の枠でご用意しております。
可能でしたら○月○日(○)までにご選択をお願いいたします。

日程調整リンク:ここにURL

Pushule(プッシュール)

Pushule(プッシュール)はスケジュール調整を プッシュ型 で実施します。
待ちのスケジュール調整ではなく、 攻めのスケジュール調整 で企業の効率性を高めます。

メイン画像
戻る